応用化学コースへの移行と、コース移行後から卒業、進学、就職までの流れを紹介します。北海道大学の最新の入試情報については、工学部ウェブサイトの「入学から卒業までのご案内」を参照ください。

［1年次→2年次］応用化学コースへの移行

北海道大学入学後、全ての学生が1年間総合教育部に所属し、文学、芸術、語学、理科・数学系科目等を含む全学教育科目（一般教養科目）と、北海道大学ならではの幅広い分野を学びます。1年生向けの全学教育科目にも、応用化学コースの教員が担当する授業や実験も開講されていますので、ぜひ選択して化学の先端的応用事例に触れてください。

2年次に進級する際に各学科・コースに移行するための説明会や見学相談会を年に数回実施しており、応用化学コースでも先輩や教員に直接相談する機会をつくっています。応用化学コースの定員は70人です。

［2年次・3年次］専門知識の習得と実験

有機化学、無機化学、物理化学、分析化学、化学工学、生物化学、高分子化学など、幅広い化学に関連する基礎的な知識を学修します。また学生実験・実習を行い、化学の知識や技術を主体的に習得します。

教育方針とカリキュラム

応用化学コースでは、4学期制【第1学期（春ターム・夏ターム）、第2学期（秋ターム・冬ターム）】を導入しています。これにより、ひとつひとつの科目を集中的に学べ、習熟度を確認しながらステップアップすることができます。また、海外留学の計画も立てやすくなっています。

［4年次］研究室に入り卒業研究

3年次の終わりに、卒業研究で取り組みたい研究のテーマを見つけ、20以上の研究室の中から所属先を決めます。4年次は、研究室に配属され、4年間の学びの集大成となる卒業研究に取り組みます。先行研究を調べ、課題に沿った実験を重ねることで得た成果を卒業論文にまとめ、4年次の終わりの卒業研究発表会での成果発表を目指します。

本コースでは、この卒業研究に対して最先端かつ学問的にも高い水準を求めており、学会での発表や学術論文として世の中に公表される成果もあります。イメージした成果を得ることができたときには、研究者としての喜びや充実感を味わうことでしょう。

また、4年次の夏には大学院への入学試験があり、3年次までの学びを振り返り、将来を考える時期でもあります。研究室の教員や友人、先輩に相談したりしながら、自分の進みたい道を見つけてください。

大学院進学

本コースの卒業生の96％（過去5年平均）が大学院に進学し、より高度な知識の習得と研究に専念しています。主な進学先は応用化学コース4年次の研究室の所属のまま進学できる大学院総合化学院です。

大学院進学後、修士を修了して就職する人たちが8割以上ですが、いま多くの企業が求めているのは研究ができる博士人材です。「博士＝大学の教員を目指す」だけではありません。世界で、トップ企業で社会の役に立つものづくりをしたい人、社会貢献をしたい人は、ぜひ博士後期課程に挑戦してください。本コースの教員、先輩が全力で応援します！

大学院の学生に向けた人材育成プログラムと経済的支援も充実しています。

• 北海道大学物質科学フロンティアを開拓するAmbitiousリーダー育成プログラム（通称ALP）
• 北海道⼤学スマート物質科学を拓くアンビシャスプログラム（通称SMatS）
• 博士人材の未来を拓くウェブマガジン

修士課程

最新の研究論文から得られる情報や教員からのアドバイスをもとに研究を進め、課題解決能力を身につけます。また、学会でのプレゼンテーションや海外ジャーナルへの論文発表を通じて情報発信力を高めます。

博士後期課程

専門性や学識をさらに深め、重要課題の発見力と解決能力をもった国際的に通用する研究者を目指します。

同窓会

北海道大学工学部化学系 (現応用理工系学科応用化学コース) の卒業生による同窓会組織「北鐘」では、卒業生同士の懇親を深め、学生を支援する活動を行っています。例えば、優秀な学業成績を収めた学生に「北鐘賞」の授与を行っています。また、コロナ下で学生生活に困窮している状況を鑑み、学習支援や生活支援も進められています。皆さんも応用化学コース卒業後は「北鐘」に参加して後輩を支援する輪を広げていってください。

応用理工系学科応用化学コースの同窓会「北鐘」