本コースの研究者は、分野、大学、日本を超えてさまざまな研究プロジェクトに関わっています。学生のみなさんにとっては、世界トップクラスの研究者の研究を間近に見ることができたり、講義や指導を受けるなど有意義な学びになっており、研究留学のチャンスにも繋がっています。
将来、世界に通用する研究プロジェクトを率いる人材育成の現場としてこの上ない環境です。応用化学コースの研究室が現在関連している大型プロジェクトを紹介します。
WPI-ICReDD(化学反応創成研究拠点)
化学反応創成研究拠点(ICReDD/アイクレッド)は、計算科学、情報科学、実験科学の三つの学問分野を融合させることにより、新しい化学反応を合理的かつ効率よく設計・開発することを目標としています。また、「化学反応創成学」という新たな学問領域を確立し、今後人類が必要とする新しい化学反応や材料の創出を目指します。さらに、国際的な共同研究の環境整備と世界スケールの高度人材育成の戦略的仕組み「MANABIYA(学び舎)システム」により、国内外の研究者がICReDDにおける新しい化学反応を開発する手法を習得し、将来に渡って使い広めてもらう、頭脳循環型社会の確立を推進します。
NEDO(国立研究開発法人新エネルギー産業技術総合開発機構)
非化石エネルギー、可燃性天然ガスおよび石炭に関する技術ならびにエネルギー使用合理化のための技術ならびに鉱工業の技術に関し、民間の能力を活用して行う研究開発、民間において行われる研究開発の促進、これらの技術の利用の促進等の業務を国際的に協調しつつ総合的に行うことにより、産業技術の向上およびその企業化の促進を図り、もって内外の経済的社会的環境に応じたエネルギーの安定的かつ効率的な供給の確保ならびに経済および産業の発展に資することを目的としています。
CREST 戦略的創造研究推進事業
CRESTは、世界トップレベルの研究開発を行うための様々なプロジェクトを実施するJSTが進めているプロジェクトの1つで、我が国が直面する重要な課題の克服に向けて、独創的で国際的に高い水準の目的基礎研究を推進し、社会・経済の変革をもたらす科学技術イノベーションに大きく寄与する、新たな科学知識に基づく創造的で卓越した革新的技術のシーズ(新技術シーズ)を創出することを目的としています。そのために、研究総括が定めた研究領域運営方針の下、研究総括が選んだ、我が国のトップ研究者が率いる複数のベストチームが、チームに参加する若手研究者を育成しながら、研究を推進します。
企業連携・特許出願・起業
現在、応用化学コースの研究室で企業と共同または連携し研究を行っている件数は、約100件以上、特許の出願件数も多数。また、学内にいながら起業している研究者もいます。
このような社会活動を身近に見て、携わることで、プロジェクトの立ち上げ方・進め方を学び、起業マインドを醸成してください。
研究シーズ、特許の検索、共同・受託研究の案内は北海道大学 産学・地域協働推進機構へ。