薄さ0.1mm、重さ0.2gの検査装置
2022.03.27
超薄型・軽量の検査装置は、紙(実際は、化学実験で使うろ紙)に水をはじくインクを使った特殊な印刷をして作製します。印刷された紙には、検査したい成分を含む液体が流れる流路の壁が描かれており、液体は紙の繊維でできた流路を毛細管現象によって動力なしに流れます。また、流路には対象の成分だけに反応する薬品が載せられていて、液体が流れてきて薬品が反応すると呈色します。この色を専用のスマホアプリで測定すると、対象成分の濃度がわかります。この装置は、小さくて軽いので持ち運びが自由で、液体試料を少量吸わせるか、1滴のせたあと、スマホで撮影するだけなので、場所を問わず誰でも検査ができます。薬品を変えればいろいろな成分に対応できます。この技術を応用すると、健康状態や身の回りのものの安全性が自分で簡単に確認できるようになる日が来るでしょう。こちらもぜひご覧ください。