PI 荻野 勲 准教授 Isao Ogino
PI メッセージ
”分子レベルの現象を理解し、その特徴を生かして俯瞰的な視点から、エネルギーや環境問題に関する根本的な問題を解決する方法を提案できる研究者”、”大きな装置の中で起こる諸現象を分子レベルで考え、それを活かして最適な装置設計ができるエンジニア”、”化学を活かし、化学工学を駆使し、世界レベルで活躍できる研究者&エンジニア”ーーこうした人材を育てることが本研究室の目標です。また、化学工学者としてのアイデンティティを強く意識しながら、新しい分野にそして広く世界に果敢に挑む人を育てることが本研究室のミッションの一つです。このミッションを達成するため、我々の研究グループは、異なる専門分野で活躍する国内外の研究者、さらには産業界の研究者やエンジニアとの共同研究を推進し、さらにこの活動を通して、研究の質と技術の波及効果を高めることを進めます。
研究紹介
本研究室は、化学工学を機軸とした分野横断型のアプローチを使い、ミクロとマクロスケール両方の観点から研究を進めている点が特徴です。例えば、触媒材料の熱処理工程における伝熱経路や伝熱速度に着目した改質プロセスの開発を目指しています。この研究では、材料を選択的に直接そして高速に加熱できる手法を利用することで、極めて短時間の処理によって材料中に望ましい特性を有するナノ空孔反応場を形成し、触媒の性能を向上させることを目指します。また、層剥離した無機ナノシート表面に吸着した有機分子の熱分解経路への理解を深め、そして分解経路を制御することで、熱処理時のナノシート再積層を抑制し、従来のルートから得られる材料よりも優れた物性を有する固体触媒・吸着材料の合成を行います。反応工学、輸送現象そして熱力学に関連する技術要素を基盤とし、触媒化学、表面化学さらに物質合成化学などの要素を積極的に取り込み、エネルギーや環境に資する根本的な問題解決に資すること、そして革新的な化学プロセス開発に貢献することを目指します。
メンバー
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荻野 勲准教授Isao Ogino研究分野化学工学、反応工学、触媒化学、吸着化学
主な研究業績
- Isao Ogino, Yuki Hirayama, Shin R. Mukai, New J. Chem. 2020, 44(24) 10002-10010
DOI: 10.1039/C9NJ06441A - Ryo Obunai, Keisuke Tamura, Isao Ogino, Shin R. Mukai, Wataru Ueda, Appl. Catal. A. 2021 624 118294-118294
DOI: 10.1016/j.apcata.2021.1182 - Isao Ogino, Rei Tanaka, Shin R. Mukai, Catal. Today 2020, 356(1) 11-17
DOI: 10.1016/j.cattod.2019.12.01 - Rei Tanaka, Isao Ogino, Shin R. Mukai, ACS Omega 2018, 3(12) 16916-16923
DOI: 10.1021/acsomega.8b02557 - Isao Ogino, Yukei Suzuki, Shin R. Mukai, Catal. Today 2018, 314(15) 62-69
DOI: 10.1016/j.cattod.2017.10.001 - Isao Ogino, Go Fukazawa, Shunsuke Kamatari, Shinichiroh Iwamura, Shin R. Mukai, J. Energy Chem. 2018, 27(5) 1468-1474
DOI: 10.1016/j.jechem.2017.09.0 - Isao Ogino, Rei Tanaka, Shuichiroh Kudo, Shin R. Mukai, Microporous Mesoporous Mater. 2018, 263 181-189.
DOI: 10.1016/j.micromeso.2017 - Isao Ogino, Yukei Suzuki, Shin R. Mukai, ACS Catal. 2015, 5(8) 4951-4958
DOI: 10.1021/acscatal.5b01022 - Isao Ogino, Yuya Yokoyama, Shin R. Mukai, Catal. Today 2015, 58(7-9) 522-528
DOI: 10.1007/s11244-015-0391-z - Isao Ogino, Yuya Yokoyama, Shinichiro Iwamura, Shin R. Mukai, Chem. Mater. 2014, 26(10) 3334-3339
DOI: 10.1021/cm501305c
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